地方と呼ばれる都市でお店をやっている方のお悩みで多いのが・・・。
- エステサロンを経営しているが、お肌のお手入れに時間とお金を使うような美意識が高い若い女性は都会に行ってしまう・・・。
- 流行りのスウィーツをメイン商品として飲食店をやりたいのに、ターゲットとなる若者の人口が少ない・・・。
- 東京や大阪などの都会と比べて、地方の集客は大変だ!!
本日は田舎&地方のサロンや飲食店の集客方法は?というテーマでお届けします。
地方の集客の基本
田舎で商売をするのは大変。それは完全に思いこみです。
確かに東京や大阪などの都会と違って、地方だと人口は少なくなります。
だからと言って、必ずしも集客できないという訳ではないのです。
都会には都会で繁盛する方法があります。
田舎と呼ばれる地方都市でも、その土地にあったやり方でしていけばいいのです。
田舎を一括りにしない
地方と一言で分類される地域でも、広島の外れの町と、沖縄の島での商売はまた違いますよね?
高収入≠お金持ち
日本人の平均年収は約400万円ですが、それは北海道~東京~沖縄までの全国47都道府県の老若男女。
そして、あまり収入が良くないと想像できるフリーター、専業主婦から、高給取りの会社役員まで全員ひっくるめての平均年収です。
インターネット上の求人広告を見ても分かると思いますが、東京の給料と地方の給料では全然違いますよね!
私も出身が山形の超田舎です。そして、沖縄県の石垣島にも3年ほど住んでいたことがあります。地方で仕事を探そうと思ってハローワークに行っても全然希望の求人がないのです。
話が逸れましたが、都会と田舎では平均年収が違います。
だからと言って、平均年収が高い人とお金持ちがイコールとなる訳ではありません。
こちらの表は、総務省統計局の行った家計調査の結果です。
【47都道府県別:家庭の平均貯蓄額ランキング】
1位 | 神奈川 | 2,485 |
2位 | 奈良 | 2,118 |
3位 | 兵庫 | 2,013 |
4位 | 千葉 | 1,913 |
5位 | 栃木 | 1,821 |
6位 | 愛知 | 1,712 |
7位 | 岡山 | 1,705 |
8位 | 埼玉 | 1,628 |
9位 | 京都 | 1,622 |
10位 | 東京 | 1,565 |
11位 | 広島 | 1,494 |
12位 | 香川 | 1,453 |
13位 | 高知 | 1,404 |
14位 | 静岡 | 1,370 |
15位 | 石川 | 1,356 |
16位 | 滋賀 | 1,313 |
17位 | 岐阜 | 1,277 |
18位 | 和歌山 | 1,272 |
19位 | 鳥取 | 1,263 |
20位 | 大阪 | 1,248 |
21位 | 山口 | 1,205 |
22位 | 三重 | 1,193 |
24位 | 新潟 | 1,183 |
24位 | 島根 | 1,183 |
25位 | 長野 | 1,178 |
26位 | 愛媛 | 1,177 |
27位 | 鹿児島 | 1,127 |
28位 | 福井 | 1,122 |
29位 | 徳島 | 1,105 |
30位 | 佐賀 | 1,103 |
31位 | 富山 | 1,098 |
32位 | 山梨 | 1,091 |
33位 | 茨城 | 1,088 |
34位 | 岩手 | 1,043 |
35位 | 宮城 | 1,039 |
36位 | 山形 | 1,035 |
37位 | 群馬 | 1,032 |
38位 | 福岡 | 1,016 |
39位 | 福島 | 860 |
40位 | 長崎 | 794 |
41位 | 熊本 | 790 |
42位 | 秋田 | 743 |
43位 | 北海道 | 639 |
44位 | 宮崎 | 585 |
45位 | 大分 | 530 |
46位 | 青森 | 424 |
47位 | 沖縄 | 297 |
(単位:万円)
データ元:総務省統計局家計調査
平均年収がダントツTOPの東京は、貯蓄額では1位ではありません。
関東の中心部4都県(東京、神奈川、千葉、埼玉)や、関西の都会の都市だけが貯蓄が沢山ある訳でもありません。
上位10位以内に栃木、愛知、岡山が入りこんでいます。
この結果を見てもまだ「田舎の人はお金がないからね・・・。エステサロンなんて贅沢なものにお金を使う人がいないからね・・・。」と言い続けますか?
全国的に見て平均よりも豊かな生活を送っている世帯が多い地域でしたら、都会でなくても趣味、楽しみにお金を使うゆとりのある人の集客が見込めます。
まずは、あなたが商売をしようとしている地方のことをよく知るようにしましょう。
近所の人の心を掴んで地域No.1を目指す方法
さて、田舎でも集客ができることは分かりましたね?
では、実際にどのように進めればいいのかを具体的に説明していきましょう。
この方法は、エステやネイルなどのサロン経営、飲食店の経営の方が実践できる内容です。
私はいつも集客にはブログを使いましょうと言っていますが、今回はちょっと違う方法をお伝えしますね。
どうして今回はブログではないのかを理解していただく為に、まずはちょっとアメブロの話をしましょう。
︎Ameba検索の”プロフィールから探す”のタブを選んで、あなたの住んでいる土地の名前を検索窓に入れて調べてみてください。
例えばですが、山形市の女性で検索したところ447件のプロフィールがヒットしました。
プロフィール欄に”山形市”と入力している人だけしか表示されませんので、正確な数字ではないのですが、山形市では447人の女性がアメブロを使っているということが分かります。
あなたが今からアメブロを使ってサロンの集客をしようと思うと、結構な時間がかかることが想像できますよね。
サロンや飲食店などの、”お客様にご来店いただく店舗型”の集客の場合は、ブログでのSEO集客は一旦置いておいて、先に別の方法でホームページでの集客を考えた方が得策です!
Googleプレイスを活用しよう。
Googleプレイスというものを知っていますか?
言葉は知らなくても、きっとあなたも見た事があるはずです。
Googleマップの地図上のこの赤い印のことです!
これはオーナーである自分が登録申請する必要がります。
登録は無料ですので是非!
Googleプレイス
Googleプレイスは以前はローカルビジネスセンターという名前でした。
その名前からも想像ができると思いますが、その地方に根付いたビジネスの集客に向いているサービスです。
例えば、東京の表参道で美容室を探そうと思ったら100軒以上が登録されているので埋もれてしまう可能性があります。
美容室に限らず、エステやネイルなどのサロン業でも同じ結果が想像できますね。
ところが、田舎と呼ばれる地域だとすればどうでしょうか?
どのくらい過疎化が進んでいる地方かにもよりますが、きっと10数軒程度の登録数ではありませんか?
10数軒しか登録がない=競合が少ない
新参者でも埋もれることなくお客様に見つけてもらえる可能性があるのです!
田舎ならではの弱みを強みに変える事ができます。
インターネット集客できる層にもアプローチをしつつ、差別化の意味でその地域に多く住んでいる世代にも支持される見せ方が必要になります。
その地域に多く住んでいる世代=田舎には65歳以上の高齢者が多く住んでいる地域が多いです。あなたの街もそうではありませんか?
インターネットに慣れていない世代が多い地方では、フリーペーパー、手配りチラシ、ポスティングが重要になる事も頭に入れておきましょうね。
常連のお客様にご感想や推薦の声をもらう事ができるようになったら、徐々に本来の希望の販売価格に上げていきましょう。ブランディングが成功すれば、遠くからでもお客様は来てくれるようになります。
田舎のサロンを人気店にする考え方
本来でしたら、美容を前面に出したいかもしれませんが、需要と供給のバランスを理解しましょう。
- 高齢者向けに健康とリハビリ要素
- 車を運転できない世代に送迎サービス
- ヘルニア改善、体質改善
このようばサービスが支持されるメニューになってくるかと思います。
健康を売りにした見せ方でまずは来店していただき、店内に若返りのメニューのポスターも貼っておけば、そちらの美容メニューにも興味を持ってくれるかもしれません。
年配夫婦向けに、「夫婦で来られる新サロン」という打ち出し方をすれば、1回の来店での売上は2倍です。
さらに、旦那さんの心を掴んで「あのサロンなら大丈夫」と思ってもらう事ができれば、奥様がいつまでも若々しく健康的に美しくいられるようにと快くサロンに通わせてくれる可能性もありますね。
本来見せたい美容はインターネットでの集客をしつつ、地元の年配層の心をしっかりと掴む。このやり方で始めるのが田舎でのサロン経営を成功させる方法です。
ちなみにホットペッパービューティーは出さない方がいいですよ。
安いからという理由で来店してくださるお客様は、安いものが好きなんです。一度来てくれてもリピートしない可能性が高いのです。
リクルートに広告費としてお金を貢ぐだけになってしまいます。
地方の飲食店はどうする?
飲食店の経営も、基本はサロンと同じです。
本来のやりたい事をする為に、その地方に住んでいる方に必要とされる事を前面に打ち出していくのです。
例えば、「○○ちゃんに会いたいからまた来ちゃった。」という仕組み。
これは都会でも一緒かもしれませんが、お店は結局人ありきですよね。
その人に会いたいという理由で同じ飲食店に何度も通う。何度も通ううちに居心地が良くなり、第2の家かのようにお客様に感じてもらう。
お店の経営者である自分の人柄はもちろんですが、スタッフ全員をお店の看板娘にする事ですね。
月に1回来店すれば良いリピート率のサロンと違い、飲食店は食事の度に来てもらえる可能性があります。
人間は1日に3度食事をします。さすがに1日に3度も来てくれる人はなかなかいないと思いますが、近くの会社で働く人のお昼休みの憩いの場だったり、家に帰る前に1杯飲む為に立ち寄る労いの場となる事だってできるんです。
さらに、これは田舎ならではの集客方法です。
お客様を出前でもてなす習慣が地方にはあります。地元の信頼できる飲食店と認識されれば、お客様がくる度にいつも注文、冠婚葬祭などの突発的な出前の注文はもちろんですが、子供の運動会や入学式、地元のお祭り、花火大会、お盆で親戚が集まる時など年中行事で集客できる日の予想がつけやすくなります。
田舎の地元の人から支持されれば、地方の隠れた名店として観光客に人気のお店となる事だってできるのです。そもそも軒数が少ないのですから、最初から選ばれやすい状態なんです。
「○○と言えばこのお店」と言う状態を作る事が出来れば、どんなに遠い地方での飲食店経営も成功します。
まとめ
- 田舎を一括りにしない。その地方の特性をよく知ることから始めましょう。
- 店舗型の集客はホームページ型のワードプレスを作って、まずはGoogleプレイスに登録しましょう。
- サロン経営をしたい場合は、美容を出すのはインターネット上だけにし、健康や若返りなどその地方に多く住む世代(高齢者)に支持をされる見せ方を意識し、まずは地元の人の心を掴みましょう。
- 飲食店を経営したい場合は、人柄重視。オーナーである自分はもちろん、スタッフ全員を看板娘とし第2の家と思ってもらえるようにしましょう。
本日は田舎&地方のサロンや飲食店の集客方法は?というテーマでお届けさせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント